【三津駅】改築の方向で地元と合意
地元住民から保存を求める動きのある伊予鉄道三津駅舎について、「現デザインのイメージを残して改築」の方向に定まりました。これは2005年12月5日夜に松山市役所三津支所で開かれた「三津駅舎検討ワークショップ」第3回会合で確認されたものです。
現在の三津駅舎は高浜線電化の1931年頃に建て替えられたものと見られており、老朽化が進みバリアフリーや耐震性の観点などから改築の必要性があるとされていました。これに対し、地元住民側からは、「取り壊しに反対。移築するにしても、現在の駅舎の建築を取り入れて」との声が根強く、松山市が設置している「交通等総合的まちづくり協議会」の第2回会合(2005年2月22日(火)開催)において傍聴した地元住民らから保存の声が上がりました。これを契機に地元住民らで作る「三津駅再盛会」による署名運動が始まり、これまでに約2500名分の署名が集められています。
こうしたことから、地元住民・松山市・伊予鉄道の三者で2005年6月から月に1度、学識経験者を交え、検討会を開き、協議が続けられてきました。
12月5日夜の「三津駅舎検討ワークショップ」第3回会合には、地元代表や再盛会メンバー、学識経験者、伊予鉄道、松山市などから関係者約20人が参加しました。この会合において、建築基準法や広場整備との兼ね合いから現駅舎の修復・保存は難しく、改築やむなしとの方針が決定され確認されました。
また、この日の会合では新駅舎の機能やデザインについても意見が交わされ、
・現状の駅西側だけでなく、利用客の多い東側にも出入り口を設ける
・ギャラリーなど住民が活用できるスペースの必要性を地元が協議する
・「高い天井と窓から駅舎内に差し込む夕日」のイメージを残す
・外観もできる限り残す
などの方針が決められました。これを元に、来年・2006年1月末頃までに地元デザイナーの山口隆行氏が新駅舎のイメージ図を作製し、「三津駅舎検討ワークショップ」の決定事項を踏まえ、伊予鉄道が実現性を検討することになっています。
三津駅周辺については、松山市が2003年末に打ち出した三津駅に関する計画では、交通の利便性を向上させるために駅前に路線バスが乗り入れ可能なように駅前広場をロータリー化し、これに伴い歩道スペースを確保するために現在駅舎を改築するとしています。この計画は、今年・2005年3月に松山市がオムニバスタウンの指定を受けた際の具体的実施内容の中でも「伊予鉄道三津駅や梅本駅の駅前広場を整備することにより、駅へのバスの乗り入れを可能にし、鉄道とバスの乗り換えの利便性を向上」として示されています。さらに、今年・2005年9月に開かれた松山市議会定例会において、松山市役所都市整備部長からの答弁によれば、駅前広場整備は2008年度を目途としており、回転広場のほか、バス、タクシー、自家用車の乗降場とサイクル・アンド・ライド用の駐輪場の増設を行うとしています。同時に駅舎そのものについても、
・増便等に対応した電気設備の増強、
・バリアフリー化
・駅東からのアクセス向上を図るための構内施設の改良
などが伊予鉄道で検討されていることが明らかにされています。
【参考】
・2005年12月7日(水)付愛媛新聞第8面(地方面)掲載の記事
「伊予鉄三津駅舎改築へ」
【当サイト内の関連記事】
・【三津駅】松山市議会でも保存問題を取り上げ(2005.11.15)
・【鉄道】三津駅地元で駅舎保存運動(2005.10.27)
・【松山市】交通等総合的まちづくり協議会が10月26日に会合(2005.10.18)
・【オムニバスタウン】松山市広報でも紹介(2005.05.08)
・【三津駅】駅舎保存へ署名活動(掲示板#2173・#2175)
・国土交通省が「くらしのみちゾーン」「トランジットモール」に松山市内3地区を登録(2003.7.1.)
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